筋トレやダイエットの初心者は睡眠を疎かにしがちである。しかし、睡眠は食事制限(栄養管理)や運動・トレーニングと同等に重要視するべきものである。
筋トレをしているのに筋肉が増えないという人や、ダイエットに挑戦しているのに、ついつい食べすぎてしまうという人は、睡眠に問題がある場合も多い。
特にサラリーマンはどうしても1日の大半を会社で過ごさざるを得ず、夜も接待やら飲み会が入って寝不足になりがちである。
しかし、寝不足は筋トレやダイエットを台無しにしかねない。事実、僕は様々なダイエット法に挑戦しては失敗する時期があった。しかし、睡眠を確りと摂るように生活スタイルを切り替えたら劇的に体重が減少した。睡眠こそ筋トレやダイエットの要だと信じて疑わない。
睡眠が筋トレやダイエットに欠かせない理由
睡眠は成長ホルモンの分泌を促す
成長ホルモンと聞くと、成長期に体を成長させるためのホルモンと考えている人が多いけど、成長ホルモンはそんな単純なものではない。我々筋トレやダイエットを行う者にとっては正しく夢のような働きをしてくれるホルモンである。
そんな成長ホルモンが最も分泌されるのは夜の10時~2時と言われている。「寝る子は育つ」とか「子供は早い時間に寝るのが良い」と言われるのはこのため。最も成長ホルモンが分泌される時間帯に寝ることで体を成長させているのである。
そして、成長ホルモンが最も分泌される時間帯は大人にとっても同じである。この夜の10時~2時に寝ることが筋トレやダイエットにとって不可欠である。
成長ホルモンの働き:筋肉量を増やす(筋肉肥大)
成長ホルモンには、体の成長を促す働きだけでなく、疲労・破損した体組織の修復を促してくれる働きがある。睡眠がお肌にとって良いと言われるのは、睡眠によって成長ホルモンが促され、お肌の組織を再生してくれるからである。
そして、成長ホルモンは肌の組織再生に留まらず、筋肉組織の修復や再生にも一役を買っている。成長ホルモンが分泌されることで、体内におけるタンパク質の合成を促すのである。
つまり、睡眠をしっかりと取ることで成長ホルモンが分泌され、筋肉を修復から成長まで促進させてくれることになるのである。
成長ホルモンの働き:体脂肪を分解してくれる
成長ホルモンは体脂肪を分解してくれる働きがある。体内に貯まっている体脂肪は成長ホルモンによって脂肪酸とグリセロールという2つの物質に分解される。
「分解」と書いたのは、あくまで成長ホルモンそのものが体脂肪を燃焼してくれるわけではないからである。成長ホルモンは体脂肪を分解するところまでである。
しかし、成長ホルモンによって体脂肪が脂肪酸に変わることで、後はそこに有酸素運動が加われば脂肪は燃焼することとなる。
よく朝早い時間帯のランニングがオススメと言われるが、それは夜の間に分解された脂肪酸が朝のランニングで効率的に燃焼されるからである(もちろん、空腹状態なので糖質よりも脂肪が燃焼しやすいというのも理由の1つであるが・・・)。
成長ホルモンの働き:やる気を増加してくれる
成長ホルモンは私達のやる気を増加してくれる。成長ホルモンが分泌されると、様々な物事に対する積極性が高まるのである。
寝不足はグレリンとレプチンのバランスを崩す
人はお腹が減ると食欲を促すホルモンである「グレリン」が分泌され、食事を取って十分な栄養を摂取できたら満腹感を感じさせるための「レプチン」というホルモンが分泌されるようになっている。
つまり、このグレリンとレプチンの働きのお陰で、我々は日々必要な食事を摂ることができているのである。
しかし、睡眠不足に陥るとこのグレリンとレプチンの分泌バランスが崩れる。すなわち、寝不足が続くと食欲を促す「グレリン」が増加し、反対に食欲を抑える「レプチン」は減少する。
従って、寝不足に陥るほど食欲が増してしまうのである。
7時間寝るのが理想的。筋トレしたなら8時間の睡眠を
睡眠時間は7時間摂るのが理想的だと言われている。6時間は不十分である。僕も6時間から7時間睡眠に切り替えたら、かなり疲れが取れダイエットも劇的な向上を見せた。
ちなみに、筋トレをした時は7時間でも足りないと言われている。睡眠中の筋肉を増やすためには8時間は睡眠時間を摂るべきだと言われている。
ぜひ、心がけてほしい。
更に睡眠の質を向上させるために睡眠サプリメントを摂取するのも一案
人の眠りは、浅い眠りである「レム睡眠」と深い眠りである「ノンレム睡眠」が一定の周期で繰り返されている。
このうち、筋トレやダイエットで大事になってくるのが深い眠りである「ノンレム睡眠」。このノンレム睡眠の時に体の中では筋肉組織の修復や新陳代謝が活発になっている。従って、ノンレム睡眠の時間帯を多くするのが筋トレやダイエットの観点からは欠かせない。
世間で売られている睡眠サポートサプリメントの中に含まれている「グリシン」は人の深部体温を下げる効果がある。人は深部体温が低下すると、眠りに誘われるようにできている。
お風呂から出た後1時間~2時間すると眠くなってくるのは、体が冷えて深部体温が低下するためである。
ということで、睡眠の質を向上させるために「グリシン」が含まれた睡眠サプリを摂取するのもオススメである。
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