ランニング等の有酸素運動は脳を活性化させ仕事の生産性を向上させる

日々の生活編

これまで超文化系人間の僕が運動を始めて実感したのは「運動は仕事の生産性・パフォーマンスが劇的に向上する」ということ。運動が健康に良いということや勉強にも役立つということは週刊誌などでよく目にしていた。

しかし、実践してみると目に見えるほどの効果があり驚いた。仕事に追われているサラリーマンや社会人の方は、ランニング等の有酸素運動を始めると仕事のパフォーマンスが劇的に向上するかもしれません。

ランニングをすると頭がスッキリして集中力が回復する。

まず、何よりも運動をすると頭がスッキリする。本格的なランニングでなくとも例えば気分転換に軽い散歩に出かけて、帰ってくると頭がスッキリしていて思った以上に仕事が捗ったということは誰もが経験したことがあるはず。「運動をすると頭がスッキリする」というこの現象は、次のように説明することができる。

集中力は有限である。私達は通常は睡眠を通して集中力を回復させている。

我々の脳は、その日に起きた出来事であったり学習した事を睡眠中に整理して脳内に保管している。言い換えれば、睡眠中に我々の脳は散らかった机の上を綺麗に整頓しているということである。そして、朝目覚めた時の頭の中は、「綺麗に整頓されている真っ白なデスクトップ画面のような状態」になっている。綺麗に整頓されていて真っ白な画面というのは気持ちが良いものである。気を取られるものもない為、仕事や作業も捗るというものだ。

しかし、この綺麗な整頓されている状態は長くは続かない。仕事を進めるにつれて、作業途中のエクセルファイルやメモ、ショートカットなどがデスクトップ画面に溢れてきて、段々デスクトップ画面が作業中のファイルで汚れてくる。その結果、我々に訪れるのは「集中力の低下」である。

普通に仕事を進めていると夕方にはデスクトップ画面が汚れに汚れて探したいファイルを見つけることも困難になっているであろう。その結果、我々に目に見える形で訪れる集中力の低下は、「意味もなくフォルダを開いてたり閉じたりする作業」や「探し求めたいフォルダにたどり着けず何度もフォルダを戻る行動」である。デスクワーク中心のサラリーマンであれば、誰もが経験したことがあるはずの集中力低下である。

そして、この集中力低下の状態(=ゴミファイルでデスクトップ画面が汚れた状態)は、その日の睡眠を通して、またデスクトップが綺麗に整頓される形を通して回復していく。これが、毎日私達の頭の中で起きている脳のメカニズムである

ということは、目覚めた時から数時間しか「脳のゴールデンタイム」とも言うべき「集中できる状態」が手に入らないのだろうか?

運動は脳の血流増加を通して脳を活性化させ、汚れていたデスクトップ画面を綺麗な状態に戻してくれる。

実は、運動することで、我々はこの汚れていたデスクトップを綺麗な状態に戻すことができる。有酸素運動をすると身体中の血流が増加するが、運動は脳の血流も増加させている。

そして、脳の血流が増加し栄養が脳に十分に送り込まれることで脳の働きが活性化、汚れていたデスクトップ画面が綺麗に整頓されるのである

僕の場合は、大体1時間程度のランニングで集中力が起床直後に戻ったような感覚を味わうことができている。一方で、1時間以上のランニングは普段運動をしない体には堪えてしまい、疲労感が集中力を勝ってしまうと感じている。脳に行き渡るはずの栄養自体が運動によって消費されてしまっているような感覚である

ダイエットのためにランニングを初めて1年ちょっと経過したが、僕はランニングはどんなに好調の時でも1時間程度に抑えるようにしている。また、ランニングを行う時間帯も集中力が劇的に低下してくる夕方の4時頃に行うようにしている。

オランダの研究では、学習の4時間後に運動をしたグループが最も記憶力が定着したとの報告あり。

有酸素運動がもたらすのは集中力の回復だけではない。有酸素運動は我々に「記憶力の定着」ももたらしてくれる。2016年6月の研究雑誌に掲載されたオランダの研究者による研究が興味深い。

このオランダの研究グループは大学生72人に対し、学習後の運動が記憶力の定着に影響があるのか実験を行っている。それによると、学習の4時間後に運動をしたグループが最も記憶力が定着したという結果になったとのこと。この運動というのはエアロバイクを使った35分程度の有酸素運動。MRIで研究参加者の脳を見ると、長期記憶と学習を司っている「海馬」の働きが運動に伴い活発化していることが確認できたという。

なぜ、学習の4時間後に運動をすることで記憶力の定着に効果があるのかは明らかになっていない。但し、運動をすると我々の脳ではドーパミンが分泌されることは明らかになっている。ドーパミンと言われると、やる気が高まる脳内物質ということはわかっている人が多い。しかし、ドーパミンにはやる気を高めるだけでなく、記憶の増強や学習能力強化といった効果が存在する

いずれにしても運動が脳の働きを活発化させるというのは本当である。

有酸素運動は1時間程度に抑えておくのが最も効果的

いくらランニング等の有酸素運動が集中力や仕事の生産性向上に良いからと何時間も運動をしてしまうのは返って逆効果になりかねない。

「集中力をリセットする」という目的で考えた場合、激しい運動を長時間行うのではなく、「適切な運動」を適度に行うのが大切だと感じている。サラリーマンや社会人はアスリートのような激しい運動をこなせるようには身体が作られていない。

個人的な感覚では1時間程度のランニングが最も仕事の生産性向上にもダイエットにも役立っていると感じている。

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終わりに

ランニングなどの有酸素運動によるメリットを書いてみた。僕が努めているのはどちらかと言えば激務の会社なので、この有酸素運動の大切さを早くに知ることができてよかったと感じている。

正直、ダイエットで筋トレと運動を始めてからサラリーマン人生が変わったと実感している。

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