ダイエットをする上で、ランニングや筋トレといった運動は必須でしょうか。巷には、運動しなくても痩せられる方法が溢れかえっていますが、僕は明らかに間違っていると思っています。
実際に体脂肪率を25%から1桁台まで落とすことに成功した後にリバウンドも経験した僕の結論は、「ダイエットするなら運動と筋トレは必須」です。
ダイエットの目標を達成して満足してリバウンドした私
私がダイエットを始める前の体脂肪率は25%でした。体脂肪率25%というのは、言い換えると、体の4分の1が脂肪で構成されている状態です。
健康診断でもメタボシンドロームと診断され、これは流石に不味い!と一念発起してダイエットに注力したのが1年半程前です。どうせやるなら徹底的にと、ランニングや筋トレといった運動はもちろんのこと、シックスパッドまでも活用してダイエットに挑戦しました。
自分のダイエットに対するアプローチは間違っていなかったのか、体脂肪率を当初の目標である1桁台まで落とすことに成功したのが1年前の冬でした。
しかし、人間、目標を達成してしまうとやる気を失ってしまうものです。念願のシックスパックも手に入って、あまりの達成感に燃え尽き症候群に陥った私。
そこから1年間程、仕事の忙しさを理由に今日まで運動をサボり続けました。
結果、私は見事にリバウンドしました。今では体脂肪率も20%を超えています。改めてこの1年間を振り返ってみると、運動はダイエットはもちろんのこと、身体的にも精神的にも健康な生活を送る上で欠かせないものだと思えてなりません。
筋トレしなから筋肉が衰えて基礎代謝も落ちた
この1年間は筋トレを一切辞めてしまった為、筋肉が凄い勢いで衰えていきました。
人が1日に消費されるエネルギーは下のように3つに分解できます。
1日に消費されるエネルギー = 基礎代謝 + 身体活動 + 食事誘発性熱
この中で、基礎代謝とは、私達が身体を動かさなくても身体が生命を維持するために最低限消費するエネルギーのことで、人が1日に消費するエネルギーの約7割を占めています。
従って、ダイエットをする上では、この基礎代謝を上げることが大切です。そして、基礎代謝は筋肉の量に比例します。
よく太っている人は運動をほとんどしていないと言われますが、これは、筋肉量が少ないために基礎代謝が低い結果、エネルギーの消費が少なくなり、十分なエネルギー消費ができていないことが原因の1つです。
従って、ダイエットを成功させるためには、筋肉量を増やすことが大切です。筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げ、痩せやすく太りにくい体にすることができるのです。私がダイエットに成功した理由は食事制限と合わせて筋トレも確りと行なっていたからだと思っています。
ですが、体脂肪率を1桁台まで落としたことに満足して筋トレをやめた私は、みるみる筋肉が落ちていってしまいました。
砂糖中毒に陥って無性に甘いものが食べたくなった
運動を止めたら無性に甘いものが食べたくなりました。これは不思議でしょうがないのですが、運動を止めると甘いものが食べたくなる理由は次の2つにあるような気がしています。
1つ目は、身体が運動の代わりに甘いものでストレスを発散しようとしている。
人はストレスが溜まっている時に甘いものを食べたくなります。そして、運動はストレスを発散してくれます。
しかし、私の場合は、この運動を止めてしまったため、日々の仕事などで抱えるストレスを運動の代わりに甘いもので発散していたように思います。
2つ目は、運動をしないので身体が適度に疲れず、内臓が元気になりすぎた。
当たり前ですが、運動することで身体は疲れを覚えます。そして、身体が疲れている時は、お腹こそ空くものの食べすぎてしまうことはそうそう有りません。これは、運動することで内臓も疲労しているからです。
しかし、運動を止めてしまうと、身体が適度に疲労してくれません。結果、胃や小腸を始めとする消化器官は絶好調です。結果、ついつい毎回の食事で食べすぎてしまいました。
意外と怖い砂糖中毒
余談ですが、ここ最近、「脳の働き向上」や「仕事のパフォーマンス向上」に焦点を当てたビジネス本がブームになっています。そして、これらのビジネス本で共通している主張は、「甘いものは頭の思考を鈍らせる」です。
確かに甘いものを食べた瞬間というのは疲れも吹っ飛び、頭がすっきりした感覚を味わえます。しかし、それは一瞬のことです。一時間もすると、どっと疲れが襲ってきます。これは、「血糖値スパイク」と言われる現象です。
血糖値スパイクについては下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
ちなみに、砂糖は中毒性があると言われます。砂糖には中毒性があり、一度砂糖に手を出すと、その後も甘いものを食べたくなってしまうそうです。
私も思い返してみると、ダイエット中に一度も食べなかったチョコレートクッキー(皆さん馴染みの深い「アルフォート」クッキーです)に一度手を出してからは、その後もついつい何度も手を出してしまっていました。
睡眠の質が明らかに悪くなった
ここまで、ランニングや筋トレといった運動を辞めたことによる身体への悪影響について、書いてきました。
ここからは、運動を止めたことによる精神的な面でも悪影響について書いていきます。
1つ目は、運動を止めたことで睡眠の質が悪くなったことです。誰しも肉体労働に励んで疲れ切った日ほど、ぐっすりと眠れた経験があると思います。
僕が思うに人が眠くなる時というのは、①身体が疲れ切った時と②精神的に疲れ切った時(頭を使って疲れた時)の2パターンがあるように思います。そして、ぐっすりと眠ることができる順に並べると次の順番になると思います。
- ①身体疲れ切っていて、かつ、②精神的にも疲れ切った時
- 身体が疲れ切った時
- 精神的に疲れた時
①と②を比較すると、①の方がぐっすりと眠ることができているように思います。むしろ、②だけの場合は、布団に入った後も悶々としてしまって眠ることができない時も多々あります。
私は運動を止めてしまった結果、明らかに睡眠の質がおちました。ダイエットしていた頃と同じ睡眠時間のはずなのに、寝起きが悪くなっているのが実感できました。
仕事のパフォーマンスが低下
リバウンドしてしまうと、人は自分に甘くなってしまうようです。「私生活がだらしない人は仕事も信用できない」とよく言われますが、これは本当だと私は思います。
運動を止めてリバウンドする自分をズルズルと許すと、なぜか仕事に対しても厳しい態度で臨むことができなくなりました。これは気持ちの問題なので客観的に評価することが難しいのですが、明らかに仕事に対するパフォーマンスが低下していたと思います。仕事でここぞという時の踏ん張りがなくなりました。
ダイエットをしていた頃は、自分を確りと律していたからか、仕事に対しても厳しく望んで、「なんとしてもこの仕事を今日中に終わらせる」というモチベーションに満ち溢れていたように思います。
運動を止めてからは仕事に対するモチベーションが明らかに下がってしまっていたように思います。
^http://salary-diet.com/exercise/need-to-exercise
終わりに
以上が自分がリバウンドして実感したランニングと筋トレの大切さです。
私は今回のリバウンドを通じて、改めてダイエットが身体面と精神面の両面で多くのメリットがあるということを実感しました。
コメント